銃砲所持許可を初めて申請する初心者向けの手引をガイドとして全て解説。これから、銃を使って狩猟や射撃に挑戦する人にとってわからないことを、丁寧にわかりやすく解説していきます。クレー射撃やスラッグ射撃、第一種/第二種銃猟免許を取得したい人には必須知識です。
銃砲所持許可の申請/手続き/費用や必要な期間に至るまで、銃を購入するために必要な流れに沿って、注意点を交えながら失敗しないための着実なガイドをさせていただきます。
初心者にとって難解な専門用語は、可能な限り使わないように配慮しつつ、実際の手続きで用語がわからないということが無いように情報提供しますので参考にしてみてください。
- 銃砲所持許可の取り方がわからない
- 提出書類は何が必要かわからない
- 何が厳しいのかわからなくて不安
- 身辺調査で何をされるか不安
- 申請を始めるといくら必要なの?
目次
- 1 銃砲所持許可とは
- 2 銃砲所持許可を取得する目的3選
- 3 銃砲所持許可は取得までの流れが複雑!
- 4 初心者講習会 [銃砲所持許可取得方法 1/9]
- 5 装弾購入 ≪教習射撃参加用≫ [銃砲所持許可取得方法 2/9]
- 6 教習射撃 [銃砲所持許可取得方法 3/9]
- 7 購入する銃の申請 [銃砲所持許可取得方法 4/9]
- 8 銃砲所持許可証 [銃砲所持許可取得方法 5/9]
- 9 申請銃の購入 [銃砲所持許可取得方法 6/9]
- 10 銃の確認 [銃砲所持許可取得方法 7/9]
- 11 装弾購入 [銃砲所持許可取得方法 8/9]
- 12 ライセンス取得完了! [銃砲所持許可取得方法 9/9]
- 13 銃砲所持許可のメリットとデメリット
- 14 まとめ
- 15 銃砲所持許可についての「よくある質問」
銃砲所持許可とは
銃砲所持許可とは、銃砲店から散弾銃やライフル銃、エアライフル(空気銃)を購入することを公安委員会が正式に許可するという証です。
取得する人の目的として最も多いのが『射撃』で、その中でも空中を舞う標的の皿を撃つ競技、クレー射撃を始めるために許可を取得する人です。
その次に多いのが、第一種銃猟免許と第二種銃猟免許という、実銃による狩猟を目的とした国家資格を取得して猟を行う人達です。この場合、国家資格とは別に、銃砲所持許可を取得する必要があり、許可証が手に入るまでは銃を購入することすら許されません。
銃砲所持許可を取得することで、ライフル銃を購入できると考えている人がいますが、実際には散弾銃の使用実績が10年以上無いと、ライフル銃を申請するステップへ進む資格要件を満たす段階には至りません。
初めて銃砲所持許可を取得して、購入できるのは「散弾銃(別名:ショットガン)」と「エアライフル(別名:空気銃)」となるのが一般的です。
銃砲所持許可を取得する目的3選
目的1:趣味でクレー射撃を楽しむ
クレー射撃は、日本各地に競技団体があり、社会人を中心に熱中する人が多い銃競技の中では最も人気の高いスポーツ。クレーとは、標的となる皿のことで、競技で競うだけではなく一人で射撃場で練習を楽しむこともできる。種目は「トラップ/ダブル・トラップ/スキート/フィールド」の4種で、楽しむ人の中には芸能人など有名人が多いのも特長。
目的2:エアライフル競技に挑戦
エアライフル(AR)射撃は、室内型の射撃場で行われ、学生から大人まで多くの人に親しまれています。火薬を使う銃に比べ、安全性が高く、精密射撃の競技は国内で様々な大会を開催するほど人気がある。散弾銃などと比べると、反動が小さく、女性や身体が小さい人でも楽しめることから、銃砲所持許可を取得する人を増やすことにもつながっている。
目的3:狩猟者として活動する
銃砲所持許可を取得する目的は競技以外にもあり、有名なのは、第一種銃猟免許・第二種銃猟免許といった狩猟の国家資格保有者です。日本では、鹿や猪を中心とした害獣被害が拡大している反面、狩猟者の数は減少が続いているため、猟友会を中心に活動する人口を増やす取り組みが行われている。自治体によっては、免許取得のための補助金を支給する地域もあり、少しずつではあるが若者からの人気も出てきている。
銃砲所持許可は取得までの流れが複雑!
これから銃砲所持許可を取得する方法について、ステップ・バイ・ステップ形式で、必要な手続き、申請先、必要書類や費用などについて事細かに解説していきます。ただし、その流れは驚くほど複雑です!
流れが複雑な理由
公安委員会や警察は、誰にでも実銃をもたせてしまうと、銃を使った犯罪が増加する恐れが高まることを懸念しています。だからこそ、取得完了までが複雑で、一定の期間や費用を要する『銃砲所持許可証』を設定していると考えられます。
ここからは、銃砲所持許可の流れを「9つのステップ」に分けて解説していきます。各ステップごとに、やり取りをする相手が変わりますので、それぞれが別の手続きであることを念頭に読み進めて差銃砲所持許可を取得する段取りを検討してみましょう。
初心者講習会 [銃砲所持許可取得方法 1/9]
銃砲所持許可を取得するためには、あなたの住民票がある地域を管轄する警察署へ『初心者講習会』への参加を申請することから始まります。
一般的な社会人向けセミナーの類とは異なり、講習会の最後には筆記試験が行われ、50問『〇×形式』による出題方式の問題を制限時間1時間以内で回答します。
合格には45問以上の設問に正解する必要があるので、全体の90%の問題をクリアすることで合格することができます。合格率については、その時々で50%のときもあれば、90%のときもあるという情報が流布されています。
▼初心者講習会についての諸情報
項目 | 内容 |
---|---|
申し込み先 | 所轄の警察署「生活安全課」 |
会場 | 警察署内/指定される施設内 |
募集頻度 | 都道府県内で毎月1回程度 ※.地域差あり |
定員枠 | 20~50名程度 ※.時期や会場による |
開催曜日 | 原則「土曜日」 ※.地域差あり |
必要書類等 | ・初心者講習受講申込書 ・証明写真×1枚 ・印鑑(三文判) |
受講料 | 6,800円 ※.申込時に納付 |
受講日時間割 | 【午前】講習受講 【午後】筆記試験 |
学習テキスト | 申込時に警察から支給 |
当日の持ち物 | ・猟銃等取扱読本 ・ボールペン ・印鑑 |
残念ながら筆記試験で「不合格」となった場合は、振り出しに戻ることとなりますので、再度、勉強し直して初心者講習をうけることとなります。午前中の講習の中で、教官の人が「これは試験にでますよ~」といっていた部分を重点的に勉強し直してリトライしましょう!
講習修了証明書
初心者講習を終えて、午後の筆記試験で90%以上の正解率を出せた人には、当日中に「講習終了証明書」が発行されます。この証明書の有効期限は『発行日から3年間』です。つまり、トラップ/スキート射撃を始めるために最低限必要な公安委員会発行の許可証である「銃砲所持許可」を取得するには、初心者講習の修了証明書発行から3年以内に全ての過程を終わらせる必要があるということです。
念の為の補足ですが、銃砲所持許可を受けるのに3年も掛ける人は殆どいないのでご安心ください。相手が行政なので、民間企業と比べると審査などに時間は掛かるものの、コンスタントに行けば2~3ヶ月程度で許可は下りる傾向があります。
教習資格認定書
教習資格認定書とは、初心者講習会の筆記試験に合格して、講習終了証明書を手に入れた人が次のステップとなる『教習射撃』へと進むために必要な書類です。
この段階で、銃砲所持許可を申請する予定の人物が、実銃の所持を許可するのに適しているかの『身辺調査』が入ります。
身辺調査は、ご近所さんや職場に至るまで、何食わぬ感じで『あなたがどのような性質の持ち主かを確認する質問を第三者に投げかける』という方式で行われるようです。日頃からの人間関係は、このような時に、あなたへ帰ってくるので不安な人は事前に周知しておくことも大切ではないでしょうか。
項目 | 内容 |
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申請先 | 所轄の警察署「生活安全課」 |
必要書類等 | ・教習資格認定申請書 ・証明写真×2枚 ・医師の診断書(発行後3ヶ月以内) ・住民票(本籍地/家族全員分記載) ・身分証明書(本籍地の市町村役場発行) ・講習終了証明書 ・経歴書 ・同居親族書 |
手数料 | 8,900 円 |
交付期間 | 30日以内 |
教習資格認定書の取得が完了すると、いよいよ、トラップ/スキート射撃による教習射撃を受けることができます。その際、教習射撃を請け負っている射撃場を探して、予約を取ることととなります。今回は、クレー射撃をはじめる人を対象にした解説ですが、エアライフル(空気銃)の所持許可には教習射撃は必要ありません。
猟銃用火薬類等譲受許可証
教習射撃へ進む段階で、実際にクレー射撃(トラップ/スキートのいずれか)による教習を実施するには、どうしても実弾が必要となります。しかし、この段階では、銃砲所持許可をもっていないこともあり、火薬類等譲受許可証を一時的に取得する必要があるのです。
項目 | 内容 |
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申請先 | 所轄の警察署「生活安全課」 |
必要書類等 | ・猟銃用火薬類等譲受許可申請書 |
手数料 | 2,400 円 |
要するに、警察側から言わせると『教習射撃するために実包が必要だから買ってきていいよ~。』という許しを与えるといった形になります。
火薬類等譲受許可証は、教習射撃を請け負う射撃場での教習を無事に終えた段階で不要となるため、所轄の警察署へ返納することとなります。
装弾購入 ≪教習射撃参加用≫ [銃砲所持許可取得方法 2/9]
装弾購入は、指定を受けている射撃場で『教習射撃』を受ける際に使用する、実包(実弾)を購入する段階です。
項目 | 内容 |
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必要書類等 | ・猟銃用火薬類等譲受許可申請書 ・教習資格認定書 |
教習射撃は、トラップ射撃かスキート射撃のいずれかで受講できますが、どの種目で挑戦するかによって購入する弾の種類が異なりますので必要となる費用にも違いが生じます。また、射撃場によっては当日の実包購入ができない場合もありますので、事前に問い合わせ、必要に応じ近場の銃砲店で購入することを推奨します。
教習射撃「種目ごとの散弾について」
▼使用する散弾の種類
項目 | 内容 |
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トラップ射撃の散弾 | 9号(直径12mm)を使用 |
スキート射撃の散弾 | 7.5号(直径2.41mm)を使用 |
▼使用する散弾の値段相場
散弾サイズ | 値段の相場 |
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9号(直径12mm) | ○円/1発 |
7.5号(直径2.41mm) | ○円 /1発 |
クレー射撃に用いる散弾(実包)は、箱の中に入っている実弾の数が多いほど、単価が下がる傾向がありますので教習射撃に必要な許可数量は『100発』なので、少しでもお得な費用を実現するためには可能な範囲でお多めに購入しましょう!
教習射撃 [銃砲所持許可取得方法 3/9]
教習射撃は、実施を受け付けている射撃場で受けることができます。予約は自分でする必要があるので、待っていても指定されたりすることはないのでご注意ください。
実施日は射撃場により異なり、当日の実施内容は「座学/射撃練習/実技試験」の順に行われます。所要時間は3時間程度ですが、実技試験に不合格となった場合は、再試験を受けることも可能なので、その場合は少し時間が長引くことになります。(別日の可能性もあり)
実技試験は、練習射撃の最終ラウンドで行われ、『トラップ射撃:25枚中2枚命中』『スキート射撃:25枚中3枚命中』すれば合格となります。
▼当日、持参するもの
項目 | 内容 |
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必要書類 | 教習資格認定書 |
受講料 | 30,000円~ |
その他 | 筆記用具/耳栓 |
▼教習射撃当日に散弾を購入する場合
購入には『猟銃用火薬類等譲受許可証』が必要ですので持参してください。
教習修了証明書
教習射撃を受けて、実技試験に合格すると、当日、射撃場から『教習修了証明書』が交付されます。この書類の有効期限は1年間。この段階までくれば、銃の所持許可を申請する資格を満たしたということになり、1年以内に銃を手に入れる手続きを進めることになります。
※有効期限を過ぎると資格失効となります。
購入する銃の申請 [銃砲所持許可取得方法 4/9]
銃を購入する手続きを始められる条件が整ったので、いよいよ欲しい銃を購入するステップへと移行するわけですが、ここで大切なことは下記の5点です。
- 使える銃は自分のものだけ
- 銃選びの相談は銃砲店へ
- 所持許可交付まで35日程度
- 自宅に保管設備の審査が入る
- ガンロッカーの準備も同時を推奨
▼銃の申請に必要なもの
項目 | 内容 |
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必要書類 | ・銃砲所持許可申請書 ・講習修了証明書 ・教習修了証明書 ・譲渡承諾書 ・証明写真×2枚 ・医師の診断書 |
手数料 | 10,500円 |
警視庁 生活環境課 銃砲刀剣類対策係が、ホームページで公開している、診断書についての要件がありますので事前に確認しておきましょう。
「診断書」は、
精神保健指定医
精神科、心療内科、神経内科等を標榜し、2年以上精神障害の診断又は治療に従事した経験を有する医師
過去に申請者の心身の状況について診断したことがある医師(歯科医師を除く。)
のいずれかが作成した診断書で、申請日において受診日から3か月以内のものとなります。
警視庁ホームページ
過去に申請者の心身の状況について診断したことがある医師の診断書を提出した場合には、過去の受診記録が証明できる書類等(初診日が記載された診察券、過去の領収書等)を提示していただきます。
特殊なケースを補足
引越しなどやむを得ない事情で、教習修了証明書が交付され1年を経過していない人が、それまでの手続きを申請してきた公安委員会とは異なる先へ銃の所持許可を申請する場合、『住民票/身分証明書/同居親族書/経歴書』を提出する必要があります。
銃砲所持許可証 [銃砲所持許可取得方法 5/9]
銃砲所持許可証は、「購入する銃の申請」が完了してから35日以内にが交付され、自分の住所地を管轄している警察署の生活安全課での受け取りとなります。
この段階では、銃砲所持許可には「確認」という欄が空欄のままです。確認は所持する予定の銃を、警察署に持参して担当官にチェックをしてもらった後、日付を記載してもらうことができます。
※銃の購入(銃砲店からの引き取り)は所持許可証交付日より3ヶ月以内
申請銃の購入 [銃砲所持許可取得方法 6/9]
いよいよ、銃砲所持許可を申請する際に購入を決めていた、自分の銃を銃砲店へ受け取りに行きます。この段階で、所持許可発行から3ヶ月を過ぎないよう注意しましょう!
銃砲店では、銃の仕様についての説明、取り扱い方法、警察署へ銃の確認をしてもらう際の注意事項などを教えてくれます。
最後に、書類一式(引渡し書、譲渡書、譲渡証明書等)を渡してくれますので、内容に間違いがないかの確認を行います。
その後、銃を譲り受けてから14日以内に、自分の住所地を管轄している警察署の生活安全課へ出向いて『銃の確認』を受けましょう。
生活安全課の担当者さんと話をする際は、「ハッキリ・丁寧・誠実に」を大切に接して、銃を持たせて大丈夫な人物であることを証明できるようにしてください。乱暴な言葉づかいや、邪な所持理由を述べると、不適格者と判断されかねませんので、どんな質問をされてもキチンと応答することが大事です!
銃の確認 [銃砲所持許可取得方法 7/9]
銃の確認は、自分が住んでいる地域を管轄する警察署の生活安全課へ、銃砲店から購入して受け取った銃(クレー射撃の場合は散弾銃)を持参して行われます。
主なチェック内容は、銃の全長/銃身長/口径/シリアル番号などの仕様面で、「購入する銃の申請 [銃砲所持許可取得方法 4/9]」のときに届け出た書類の内容と、持参した銃との間に間違いや不適切要素がないかを確認する中身となっています。
銃を警察署へ持参する際は、しっかりとケースに入れて、すぐに取り出せない状態で持ち運んで安全を確保します。銃やケースの種類によって、対策が異なる場合があるので、購入店舗で教えてもらいましょう。
▼銃の確認に必要なもの
項目 | 内容 |
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必要書類 | 銃砲所持許可証 |
持ち物 | 購入した銃(散弾銃) |
※.確認の前に心配なことは銃砲店にアドバイスをもらう手もあります。
火薬類等譲受許可証
火薬類等譲受許可証というのは、実弾(実包)を購入できるようにするための許可証のことで、有効期限は1年ほどとされています。初年度は、購入できる弾数に制限が少なく設定され、その数量は地域差があるので、銃を購入した銃砲店から事前に説明されるのが一般的です。
この許可証は、「銃の確認 [銃砲所持許可取得方法 7/9]」と同日に交付されない場合がありますので、仕事やプライベートで時間的な余裕が無い方は、事前に警察署へ連絡して対応について質問しておくと良いでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
必要書類 | ・猟銃用火薬類等譲受許可申請書 ・銃砲所持許可証 |
手数料 | 2,400円 |
装弾購入 [銃砲所持許可取得方法 8/9]
装弾購入というのは、文字通り、自分の銃に合う仕様の弾を購入しにいくことです。
銃のタイプやメーカー、商品についても異なりますが、銃の中には複数の種類の弾に対応できるものがあるので、弾選びについては銃砲店のスタッフさんに相談しながら、目的に合ったものを選ぶようにしてください。
一度に購入できる弾の限界は『800発まで』となっており、自宅に保管することが許されている弾数のマックス値として覚えておきましょう。
▼装弾購入に必要なもの
項目 | 内容 |
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必要書類 | ・銃砲所持許可証 ・猟銃用火薬類等譲受許可証 |
装弾購入に際しては、購入年月日、数量、譲渡人(銃砲店)の記入&押印などを、火薬類等譲受許可証してもらい購入完了となります。
弾の管理について
いざ射撃場で弾を打っていると、自分が何発の弾を使用したのかが、わかりにくくなってしまうので、銃砲店や射撃場などで管理簿を手に入れて記録するようにしましょう。
ライセンス取得完了! [銃砲所持許可取得方法 9/9]
おめでとうございます!!
銃砲所持許可証が手に入るまで『最短1ヶ月』の期間がかかります。一般的には2~3ヶ月程度と言われており、警察署の生活安全課の動きや、ご自身のスケジュールによって期間はまちまちです。
特に大変なのは、生活安全課の人との面談(相手は慎重なので質疑が意地悪に感じることも)と、宅内のガンロッカーを始めとする保管設備が審査を通るかどうかの部分。
その他には、そもそも、初心者講習の定員が少なく、応募しても抽選に当たらない日々が長く続くような場合は、心が折れそうになってしまうこともあるでしょう。
でも、ここまでくれば銃砲所持許可も下りて、銃も手に入っている状況なので、あとは射撃場へ行って練度をアップしていきましょう!!
▼こちらも参考にしてみてください。
銃砲所持許可のメリットとデメリット
メリット1:堂々と射撃場で打てる!
銃砲所持許可を取得するまで、イメージトレーニングばかりだった人も、許可証・銃・弾を手に入れたら射撃場を予約して堂々と練習ができるようになります。それまでは、人から実践的なことを教われなかった状況から、実際に自分の銃に合わせたアドバイスをもらえるようになるので楽しみが増すメリットがあります。
メリット2:競技へ参加できるようになる!
銃砲所持許可を取得すれば、射撃協会への加入や、銃砲店主催イベントへの参加ができるようになり、地元だけではなく幅広いエリアで競技を楽しめるようになるメリットがあります。
メリット3:銃猟への挑戦がしやすい!
銃砲所持許可を取得するということは、第一種銃猟免許、第二種銃猟免許の国家資格さえ手に入れたら鳥獣や鹿・猪などを狙った狩猟への近道にもなります。先に銃砲所持許可証を取得して、射撃の練習をしておくことで、猟場に慣れることに集中できるので初心者よりも余裕ができるというメリットがあります。
デメリット1:銃砲所持許可=銃を持つ必要がある
銃砲所持許可を受け取るということは、「いつでも銃を買っていいですよ~」という意味ではなく、許可証を得てから速やかに銃を購入する必要があります。そのため、途中で計画を変更する必要が発生した場合、許可証を取得した意味が無くなるデメリットがあります。
デメリット2:身辺調査が入る…
銃砲所持許可を取得する流れの中で、警察署の人が、自宅の近隣住民や職場の人などへランダムに身辺調査を行います。基本的には、直接的に銃と紐づく質問ではなく、どんな人物であるかなどの調査ですが、連絡を受ける人によっては変な想像をしてしまうので、勘違いされる可能性がデメリットとなります。
デメリット3:不定期で宅内に検査が入る…
銃砲所持許可を取得して、銃を自宅に保管し始めると、毎年もしくは不定期で抜き打ち検査が行われるようになります。銃を持つ人は、これを拒むことができないことから、タイミングによっては家族や近隣に迷惑がかかることもあるので、状況によりデメリットとなります。
まとめ
銃砲所持許可の取得について、その流れと詳細を解説してきましたが、メリットやデメリットについても把握できましたか。記事は何かしらの参考になったでしょうか。
銃については、法規制が厳しく、目的や用途によって解説内容が大きく変わってくる場合があります。
当然のことながら、人により経験や理想、何よりも知識量が異なるというような条件も全く異なるので誰にとっても完璧な答えになることが難しいということは感じながら編集させていただきました。
これから銃砲所持許可を申請しようと考えている人は、特に、地域ごとに異なる「初心者講習会」の開催日程や人数枠をよく確認するようにしましょう。(お近くの警察署「生活安全課」へ連絡)
銃砲所持許可についての「よくある質問」
本物の銃を取り扱うためには、銃砲所持許可を取得、購入する銃を公安委員会(警察署の生活安全課で受け付け)することが義務付けられているからです。この許可証を持たない人は、警察官・海上保安官・自衛官等を除き、日本国内で銃を扱うことが認められていません。
初心者講習会という勉強会が開催されているので、警察署の生活安全課へ問い合わせをして、募集枠への定員に入ることができたら手続きを進められるようになります。最短1ヶ月で取得できますが、手続きなどが複雑なので、詳しくは「初心者講習会 [銃砲所持許可取得方法 1/9]」から9つのステップを参考にしてみてください。
いいえ。銃を所持することと、狩猟をする資格は全く別のもので、第一種銃猟免許(散弾銃/ライフル銃)、第二種銃猟免許(エアライフル/空気銃)という国家資格が用意されています。
あります。本サイト「SHOOT/HUNT編集部」は、入門者向けの記事「クレー射撃を始める方法」を公開していますので、競技種目の詳細解説や、費用、銃砲所持許可などについて参考にしながら検討を進めてみてください。