銃砲一斉検査とは?はじめての準備と当日についての案内

銃砲一斉検査とは

銃砲一斉検査とは?

銃砲一斉検査とは、いわゆる猟銃たる「散弾銃」「ライフル銃」などの装薬銃のほか「空気銃」の所持許可を受けている人に対して、警視庁・道府県警名義で『銃砲一斉検査の実施通知』という通達が来るので所轄の警察署に出頭して所持している全ての猟銃を検査してもらう安全管理の一貫です。

検査対象の銃は?

銃砲一斉検査の対象となる猟銃、つまり、検査会場へ持参する必要がある猟銃は、当年度内(年始よりカウント)に新たに所持した猟銃で既に検査済みのものを除いたものが対象です。このルールは、地域差があることも考えられますが、書面による通達の中にある案内に記載されているので、しっかり目を通すようにしましょう。

検査は誰が行うの?

銃砲一斉検査は、銃砲所持許可を受けている地域の所轄警察署員と、都道府県及び地域を担当する『銃砲安全協会(銃安協)』の会員が役員となり構成されるチームにより実施されます。地元に銃砲店が在る場合、銃砲店の店主やスタッフが銃砲安全協会の役員を務めていることもあるので、かかりつけの銃砲店が近場に在る場合は、不安なことなどを相談してみるといいと思います。もちろん、所轄警察署の担当者の方に質問をする方法もあるので、事前にアポをとってから行くようにしましょう。

日程は絶対的なものですか?

銃砲一斉検査は、運営側が決定したグループに分けて実施されます。地域によっては、銃砲所持者が多いこともあり、1日の間に複数時程(概ね1時間区切り)で実施されます。ただし、事前に出張を含む旅行や病気による日程変更の希望がある場合、所轄の警察署の担当部署へ連絡をすることで日程を変更できるようになっています。

※.ルールには地域差がある可能性があります。

ハンター亮

銃砲一斉検査の概要はつまめましたか?ここからは、実際に求められる事前準備や、当日へ向けた予習になる情報を提供します。

銃砲一斉検査の事前準備

銃砲一斉検査の事前準備には、大まかに下記の2つが必要となります。

  1. 必要書類の準備(作成)
  2. 猟銃の確認とメンテナンス

銃砲一斉検査は、その名称と主催者が警視庁・道府県警であることからも察しのつく通り、公的な検査なので、『所持許可を受けた者が適切かつ安全に管理出来ているか』を確認するための機会です。

常日頃から猟銃を、自身が徹底した管理下に置いていることを証明するため、必要書類の作成と銃砲一斉検査当日に持参する猟銃の確認とメンテナンスは必須事項となります。

狩りガール・久美

検査当日は、どれくらいの頻度で猟銃の確認(点検・メンテナンス)を行っているのかについてのヒアリングもあるので、日頃から安全確保をしおくよう初心を大切にしましょう。

銃砲一斉検査の必要書類

銃砲一斉検査を受検するに際して、銃砲所持許可を受けている人が当日までに準備する必要書類は下記の通りです。書類には、年月日を記入する項目があるので、受験日当日の年月日を記述するようにしてください。

  • 銃砲一斉検査・実施通知書
  • 猟銃等受検表
  • 猟銃等検査結果表
  • 保管状況報告徴収書
  • 銃砲保管場所の略図(自己作成)
  • 写真台帳(ガンロッカー/装弾ロッカーの写真)
  • 使用実績報告書
  • 実包管理台帳
  • 射撃場の利用実績を証明できるもの
    →スコアカードや領収証を持参する。

ここまでは、銃砲保管場所の略図以外、ご自宅に届く封筒『銃砲一斉検査の通知』の中に同封されています。猟銃の用途として、狩猟を選んでいない人は、ここまで案内した必要書類を準備すれば問題ありません。

ハンター亮

これらの必要書類は、当日、面接ブースに提出したあと、実包管理台帳以外は返却されないので、翌年度の銃砲一斉検査をスムーズにするためにもコピーなどバックアップをとっておくことを推奨します。

猟銃で狩猟をする人はこちらも必要

所持している猟銃の中に、『使用用途:狩猟』が含まれる猟銃がある人で、都道府県に狩猟者登録を行った人は、下記の書類も準備しておく必要があるので忘れないようにしてください。

  • 第一種/二種銃猟狩猟者登録証
  • 猟銃用火薬類無許可譲受票(第一種のみ)

上記2点については、銃砲一斉検査が行われる段階で猟期外の場合や、有害鳥獣駆除の隊員に指定されている場合でも、コピーの提出をすれば原本を持参する必要はありません。

銃砲一斉検査へ向けての猟銃の事前点検

銃砲一斉検査を受けるに際して、下記、最低限必要となる事前点検を編集部の経験からご案内いたします。実際に所持している猟銃をチェックする際に参考にお役立てください。

  • 所持許可時の仕様と相違無いか
  • 相違ある場合は許可済みであるか
  • サビ等、機能に支障を来すものは無いか
  • 部品の欠損は無いか
  • 安全子は正常に動作するか
  • 銃身内は正常な状態か
  • 機関部の動作は正常か

検査で確認する項目は、警視庁・道府県警により定められたルールに基づき、所轄の警察署の担当者を中心とした銃砲安全協会の会員によってチェックされます。

銃砲所持許可を受けた者である以上、特に猟銃の管理についての不備は、絶対にあってはならないことなので少しでも不安で、早期是正を図りたい方はかかりつけの銃砲店に相談しながら、改善点が無いかを確認しておきましょう。

狩りガール・久美

猟銃に限らず、完璧な人はいませんし、銃砲関連の情報は少なすぎる上に、始める人や維持する人に対して不親切にできています。これは、『自発的に学んで安全に活用する人だけに所持させたい』という公安委員会の意図がうかがえます。

ハンター亮

それもそのはず。猟銃には殺傷能力があるはずなので、それらをもつ人は、例外的に許可されていることを決して忘れてはいけません。

狩りガール・久美

わからないことは、決して放置せず、身の回りの先輩所持者や警察の担当者の方に相談するようにしましょう!!

銃砲一斉検査・当日の心構え

ここからは、銃砲一斉検査『当日』の心構えについてお伝えします。検査を乗り越えることがゴールではなく、これ以上無いと考えても尚、更に上があると感じながら管理下に置く必要のある猟銃なので、日頃からの注意点としても参考にしてみてください。

  • 猟銃はケースに入れて持っていく
    銃砲一斉検査会場までの道のりでは、猟銃が露出しない、ケースに入った状態で持ち運びを行いましょう。
  • 銃口を人に向けない
    検査会場内・外など全ての場所において、猟銃の銃口が人に向かないように細心の注意を払いましょう。
  • 所持許可証を忘れない
    銃砲一斉検査会場内・外において、銃砲所持許可と猟銃はセットとして考え、検査が終了して安心しても会場に所持許可証を忘れないようにしましょう。
  • 所持許可証を忘れたらアウト
    猟銃を持ち帰る際、所持許可証が無いと『免許不携帯』となり、銃刀法違反で所持許可はほぼ間違いなく取り消しとなります。
  • 車で行くなら運転免許を忘れずに
    銃砲一斉検査の場合、日常生活とは異なる緊張感があり、所轄の警察署まで車で行く場合に免許証を忘れるなどの凡ミスを発生してしまう可能性を否定できませんので、家を出る前にチェックを怠らぬようにしましょう。

このように、銃砲一斉検査に際しての心構えだけでも、これだけの項目がありますが、挙げればキリがないほどの注意点があります。

ハンター亮

特筆する必要もないかとも思いますが、当日の飲酒、必要のない危険物の持ち込みなどは『以ての外』です。

狩りガール・久美

当日、会場で大声で話すなど、他の受検者の邪魔になるような行為にも気をつけましょう。仲良し同士で話すのは会場の外にしましょうね。

銃砲一斉検査を受ける際のマナー

銃砲一斉検査は、所轄の警察署の職員の人たちだけではなく、銃砲安全協会の会員の方々の協力に寄って運営されています。地域によっては、銃砲安全協会の人数が集まらなかったり解散ということも在るようですが、忘れてはいけないのは『皆さんボランティア』であるということです。

官民が一体となって実施されるのが銃砲一斉検査でもあります。

諸外国において、猟銃を用いた狩猟や射撃は『紳士のスポーツ』として嗜まれてきましたが、人と人との関係が希薄となりつつある昨今では、『してもらって当たり前』という態度をとる人が増えているそうです。

やたら無闇にコミュニケーションをとる必要はありませんが、皆の安全のために実施していただいている機会なので、『ありがとうございます!』の一言くらいはしっかりしたいものですね。

銃砲安全協会のご案内<勝手に案内>

銃砲安全協会は、関連組織や団体と連携して、会員に対して必要な情報を発信する会報の発行などを行ってくれています。特に、重宝されているのは、忘れてしまうと失効してしまう『銃砲所持許可の更新タイミングの案内』を行ってくれる点です。

地域によっては、地元の銃砲店等と協力して、射撃大会などを実施ている組織もありますので、技量向上や安全知識の再確認、最新情報の獲得のためにも参加してみてはいかがでしょうか。

【会費】2,000円/年

猟銃のことについて教えてくれる先輩がいなくて困っているという方にもおすすめです。一匹狼で単独猟を楽しむ方、人と接することが得意じゃないけど射撃は楽しんでいるという方も、安全面においては情報共有が欠かせないので、銃砲安全協会には入会してもいいのではないでしょうか。

まとめ

この度、編集部員の一部が、はじめて銃砲一斉検査に参加させていただきました。これから、初の銃砲一斉検査を迎える方の不安を少しでも払拭し、末永いガンライフを安全に楽しめる人が増えるキッカケになればと執筆いたしました。

近年、国内外において、銃による犯罪は後を絶たない状況があります。

銃砲所持許可は、責任が重い許可制度であり、例外的な措置であるため特に日頃からの心がけが大切とされています。自分だけわかっていればいいのではなく、周囲にうろ覚えの人がいたら、理解できるまで皆で協力して情報共有することが大切だと考えております。

今後、私達シュートハント編集部からも、学びの共有をさせていただくための記事を配信してまいりたいと思いますので、今後ともご愛読・応援賜れますようお願い申し上げます。