イタチは「モスキート音(モスキートーン)」を嫌がるの?害獣駆除や忌避目的で、イタチに対してモスキート音が効果を発揮するかどうかに関心がある人のために解説します。結論、効果は期待できないのですが、その理由と他の対策についてを知っておくことが重要です。
モスキート音とは?
モスキート音は、17,000Hz(17kHz)前後の高周波音を指します。人間の可聴域(20Hz~20,000Hz)のうち、特に若い人にしか聞こえない不快な音として知られ、主に迷惑行為防止や害獣対策などで用いられています。
本記事では、そのモスキート音がイタチを寄せ付けないための対策として効果的なのか、その真相に迫ります。
モスキート音は、コンビニエンスストアに屯する若者を、敷地内から追い出すことに利用された実績もあることから、一定の層にだけ聞こえる音として注目を集めたことがあります。しかし、現在は、買い物目的のお客様からのクレームもあり設置されていません。
イタチにモスキート音は効くのか?
結論:イタチにはほとんど効果が期待できない
- イタチは16Hz~44,000Hzの音を聞き取ることができ、モスキート音も確かに聞こえます。
- しかし、イタチは音に対して特別に敏感な動物ではなく、モスキート音のような高周波音だけで追い出すのは難しいとされています。
- 初めて聞いた時は驚いて逃げることがあっても、危害がないと学習するとすぐに慣れてしまい、効果が持続しません。
イタチはとても頭の良い動物です。初めて聞けば確かに逃げるでしょうが、音だけで特に自分が危害を加えられることが無いと学習してしまったらイタチを追い出す効果は望めないでしょう。
なぜネズミには効くのにイタチには効かないのか?
ネズミは68kHzまでの高音を聞き取り、普段から高音でコミュニケーションをとるため、モスキート音が非常に不快で追い出しに有効です。
一方、イタチは高音に対する敏感さが低く、音によるストレスで追い出すのは難しいです。
イタチ対策に有効な駆除方法
モスキート音以外で、プロも推奨するイタチ対策は以下の通りです。
- 忌避剤の使用
イタチの嫌がるニオイや成分を使った忌避剤が効果的です。市販品も豊富で、使い方も簡単です。 - LEDライトの設置
イタチは明るい場所を嫌うため、LEDライトで巣穴や侵入経路を照らすのも有効です。 - 侵入経路の封鎖
500円玉ほどの隙間があれば侵入できるため、金網やパンチングメタルなどで徹底的に封鎖しましょう。 - 巣や汚れた場所の清掃
糞尿のニオイが残ると再侵入の原因になるため、衛生面にも注意しましょう。
タチ対策の「音」活用は限定的に
どうしても「音」で対策したい場合は、モスキート音のような単調な高周波ではなく、突発的な大きな音(例:金属音や爆竹音)を一時的に利用するほうが驚かせる効果はあります。ただし、これも根本的な解決にはならず、イタチが慣れるリスクや近隣への迷惑も考慮が必要です。
まとめ
- イタチはモスキート音を聞き取れるが、追い出し効果はほとんど期待できない。
- ネズミには有効でも、イタチには音への慣れや鈍感さから効果が薄い。
- 忌避剤・LEDライト・侵入経路封鎖など、他の方法を組み合わせて対策するのが最も効果的。
- 専門知識がない場合は、害獣駆除のプロに相談するのが再発防止にもつながる。
イタチ被害でお悩みの方は、モスキート音だけに頼らず、忌避剤も使うなど総合的な対策を検討しましょう。