銃猟免許についての「おさらい」
銃猟免許とは、文字通り『銃を使って動物を狩るための猟に参画できますよ!』というお墨付きで、住民票のある都道府県の知事が試験合格者に対して認定する『国家資格』です。
各地の猟友会が実施する試験前の講習会に参加(希望者のみ)、本試験に臨み、筆記と実技を通過した者が銃猟(ハンティング)に参加する資格を手に入れることが出来ます。
医師による診断書の提出など、各種申請については触れませんが、シンプルにこのような資格が銃猟免許ですよね。ただ、問題は『セットで必要な許可制度がある!!』という事なんです。一緒に確認していきましょう。
銃砲所持許可を見落としたらダメ
銃砲所持許可って、聞き慣れない言葉ですよね。これは、警察が発行する許可なのですが、地元にある警察署の生活安全課で『猟銃等講習会の日程 初心者・経験者・年少射撃資格講習』という講習会への参加申込みができる銃を持つための許可制度なんです。
この、銃砲所持許可をもらえない状況では、銃の購入権利が無いため、銃猟免許を持っていても何にもスタートさせることが出来ないのです。
しかし、相手は『警察』ですw
そんな簡単に「銃もっていいっすよー」とは言ってくれる訳がありませんよね。ざっと紹介しますが、下記のようなハードルが立ちはだかります。後で知ってショックを受けないようにしたいものをリスト化したのでチェックしておきましょう。
- 募集人数がマジで少ない
- 開催会場が限られている
- 応募段階で倍率が高め
- 実際に所持する際、身辺調査が入る
- 職場への聞き込み
- 近隣住民への聞き込み
- 同居親族の許可が必要
- ガンロッカーが必要
- ガンロッカーの置き方がムズい(担当警察官の主観で判断)
- ガンロッカー置き場までの導線などもみられる
このように、銃砲所持許可を取得する段階~銃購入準備までのハードルは山積みで、なかなか実銃まではたどり着けないように複雑になっています。(事故や犯罪防止の為なので当然)
銃砲所持許可の取得と比べると、銃猟免許は応募枠には入れれば、大して難しくないと言われています。理由は簡単で「80~90%」といわれる高い合格率にあります。
先に取得するなら「銃砲所持許可」がオススメ!
銃猟免許を一番最初に取得することを考えているなら、その決断は、もう少し待った方がいいと言えますよ。狩猟をする場合、間違って人を撃たないように訓練するのはもちろん、まずは、射撃の腕を磨く必要があるからです。
第一種&第二種銃猟免許の取得は、銃をもつために欠かせない『銃砲所持許可』を取得して、散弾銃・エアライフルなどを購入、それから射撃場でガッツリ練習して練度をアップさせてからで十分です。(急ぐ理由がある方は、銃砲所持許可が下りてからで良いでしょう。)
いくら銃猟免許を持っていても、銃を持つ許可が下りなければ、丘サーファーと同じです。誰もが所持許可をもらえるわけではないので、同時並行で資格取得に動いたり、所持許可の存在を知らないまま銃猟免許を取得に挑戦しようとしている方は、一旦、冷静に順序を考えましょう。
時間もお金も手間も大いに掛かるため、ムダにしないよう、自分の目的に合った流れで計画を組みましょう。
※不安な方は地元猟友会や銃砲店に相談を持ちかけるといいと思います。
散弾銃やエアライフルによる狩猟をはじめようと、第一種銃猟免許/第二種銃猟免許を取得するべく動くことは正しいですが、実際は裏があって『二重制度』になっていて、銃を購入して管理するための許可として銃砲所持許可が必要なのです。ということに加え、何重にも重なり合う複雑な制度の中身を、入門者向けに分かりやすく解説します。